センティスからロートシュタインパス小屋を訪ねて
センティスは東スイス地方を代表する名峰です。アッペンツェル地方の最高峰で
お天気が良いと山頂からは雄大なパノラマビューが楽しめる山です。
我が家は2008年に行った事があるが、お天気が悪く展望が楽しめなかった。
もう一度行きたいと思いながら機会がなかったが、もう1ヶ所行きたかった所
であるトッケンブルクと組み合わせて一泊で行くことにした

朝早くフィスプを出て、チューリヒ中央、ゴッサウ駅で乗り換えてウリナッシュ駅に着きました
          
          ウリナッシュの駅からシュヴェグアルプ行きのバスに乗り換えました

          
          二両連結のバスです

          
          センティスへのロープウェイです

          
          晴天のセンティス展望台(2502m)です(前回の時はガスで何も見えませんでした)

          
          特異な山容のクーアフィルステンの7つのピークが綺麗に見えて嬉しい。
          見たかった景色です。下に見える集落が今晩泊まる村ウンター・ヴァッサーです。

          この写真には収まりませんでしたが、写真一番奥の白い山並みを右に目を移すと
          アンデルマットの山、ベルナーオーバーラントの山並みにつながります


          
          ホテルを回って下るセンティス東尾根から続くロスマッドの尾根が刃物の様に見えます
          前回はこのセンティス東尾根を下り、下に薄く見えるゼーアルプ湖に下りました

          
          センティス山頂から南西の方を眺めています。今日の下りコースで右側に見える山です
          写真右からグレンツホップ、グリェンホルン、シルバープラッテン、シュトスと続きます

          
          手前の尾根がこれから歩くリセングラートです。がロートシュタインパス小屋です
          写真左の丸い山がアルトマン右にモーア、イエリ、ヴァルトフーザーシャフベルクと続き、
          その後の薄い山並みはオーストリア国境の山です。右奥の稜線はベルニナの山です


          
          展望台からズームで雪渓を歩く人の姿が見えます。私大丈夫かな〜と心配になります

充分展望を楽しみ、気を引き締めてリセングラートを歩き始めます
          
          ロートシュタインパスまで1時間とありますが、我が家のコースタイムはとても無理です

          
          まず一枚岩の下りです。ワイヤーをしっかり握って、岩が濡れていなくて良かったです

          
          このピークを越えて行きます。階段状に切られたステップの脇にロープが張られています

               
               私の後ろにハイカーが続いているので、サッサと登らないと迷惑を掛けます

          
          センティス東尾根、ロスマッド尾根が湾曲を描き、その先小さく雲が湧いている所が
          ゼーアルプ湖です。


               
          ワイヤーが付いているので、私のようなレベルのハイカーでも歩く事が出来ます

          
          平坦で緑が多い所に来て、ホッと一息です。雪遊びをしている人もいました
          前方に見える丸い頂がアルトマン(2436m)

          
          これから2つの雪渓を越えて行きます

          
          高度感があるのでガチガチの雪だったら怖いですがね

          
          この辺りはルンルン気分で歩く事ができます

          
          展望台から歩いている人が見えた雪渓です

          
          ほぼ平坦な雪渓で楽しい雪道歩きです

          
          リセングラート中間辺りから見るセンティス展望台とホテル
          私達が歩いた三日後、センティスの頂上から(私達が歩いた反対側)100mの所
          ブラウシュネーで雪崩が起き、2パーティ5人が負傷されたそうです。

          
          雪渓を過ぎると岩場のコースになります。真ん中の尾根がセンティス東尾根です

               
               岩場を上がったり下ったりします

               
               反対からもハイカーが来ますので状況判断して待ちます

               
               お天気に恵まれなかったら、私は通過できないコースです。お天気に感謝

               
               岩に階段が綺麗に刻まれ「本当に有り難う」と言いたいです

               
               一瞬の気の緩みも許されないコースですが、難しいコースではありません

          
          リセングラートの険しいハイライト部分はこれで終りです

          
          アルトマンが目の前に大きく聳え、小屋はもうすぐです
          緑の中に付いているキザギザの道を、小屋から下る事になります

          
          ロートシュタインパスに立つ小屋の屋根が見えます

          
          黄色いサクラソウがあちこちに咲いていました

          
          リセングラートの終盤は穏やかな山道です

          
          歩いて来たリセングラートを振り返って(センティスの方)見ています

          
          小屋に近づく辺りはキンポウゲの群生地でした

          
          標高2122mに建つロートシュトックパス小屋です。
          アルトマンから下って小屋で一休みして、センティスに行くハイカーが多いようです

               
               アルトマンを目の前にして飲み物をいただきました。
               日本で言えば「穂高岳山荘」とか「槍ヶ岳山荘」って感じかな?


          
          これからアルトマンへは私達でも1時間あれば登れそうです

今晩のホテルが決まっていないので気になります。余り長居はしないで下りに掛りました
          
          ウィルトハウス村に向かって谷道を下って行きます。コースタイムは3時間10分です
          写真左の大きい山はヴァルトフーザーシャフベルク(2197m)

          
          黄色のサクラソウが至る所に咲いていました。雪解けしたばかりなのでしょう

          
          こちらにもまだ大きく雪渓が残っていました

          
          牛さんが私達をみて不思議そうに、でも優しいまなざしです

          
          フリス・シャフボーデン(1729m)に建っているゲストハウス

          
          センティスから南西の方向に見えていた綺麗な山を右に見ながら下って行きます
          写真中央の尖った山がシュトス(2111m)

          
          ロッホ(1473m)付近から見るクーアフィルステンの山並みです

          
          景色に変化のない下り道です。所々に酪農小屋があります

          
          センティスの南壁を見ています。地層のはっきりした断崖の山です。
          近くに見えますがここから頂上までコースタイム3時間30分位とありました

          
          集落への分岐がいくつかありますが、湿原地帯を通る道を選び、リフト乗り場
          を目指していきました。リフトには乗りません

          
          大きく開けた草原にポツリと建つリフト駅です。下に見える集落がウィルトハウス

          
          岩壁の山はシャフベルクヴァント(1908m)その後の緑地帯はシャフベルグアルプです
          ハークヒュッテン(1350m)の標識から歩いて30分位でウィルトハウスに着きました

ウィルトハウスからバスに乗りウンター・ヴァッサーで降りホテル探しをしました
後日談ですがウィルトハウスの方が景色が良く、クーアフィルステンもよく見えるのでちょっと後悔です

          
          泊まった「ホテル・ステルネン」
          主人が「どこでも良いから早く決めたい」と言うので一番に伺ったホテルに決めました

   
  お部屋は明るく、お風呂の中から外の景色が眺められました。食事も美味しく良かったです

快晴のもとで、私達にしてみれば上級の魅力あるリセングラートを無事歩き本当に幸せを感じました。
ハイキングコースの面白さ、険しさ、満足感のある楽しいハイキングでした 
     


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