オートルートを歩く

2006年夏、シャモニー在住の亜津美さんにガイドをお願いして、私達の仲間14人で歩きました。
人柄も技術も素晴らしいガイドと、連日の好天に恵まれて、最高のハイキングが出来ました。
手配は前回ツール・ド・モンブランでもお願いしたアルプスプランニングジャポンにお願いしました。


1日目 ホテル〜グラン・ディクセンス〜ダム上〜プラフーリ小屋
 時差ぼけ解消と休養の為、シャモニーのホテルに2泊してから、オートルートトレックを始めました。
 ホテルをチャーターバスで出発して、グラン・ディクセンスに着き、レストランで昼食後リフトでダム上まで上
 がりました 
 歩き出しからお花が綺麗で歓声を上げながら快調に歩いて一日目の小屋に着きました。
 小屋は新しく快適に過ごす事が出来、夕食時になるとシュタインボックが小屋のすぐ近くに現れ、私達を楽
 しませてくれました。


    

    

    

2日目 プラフーリ小屋〜ロウ峠〜ディス湖畔〜ディス小屋 
 小屋を8時に出発して、美しい景色とお花に励まされてロウ峠に着きました。
 穏やかなアップダウがあり、ガレ場もありの道の両側にはお花畑は果てしなく続きました。
 雪を抱いた山々に湖、高山植物、山小屋、絵のような景色の中をダム湖畔まで下り、湖に沿った平らな道
 を暫く歩きます。  


    

    

    

 湖の端まで歩き標識の所で右に登りになります。
 少し上がった所で私達は景色を見ながら昼食にしました。
 小川とお花と岩の配置が自然に調和した素敵な景色に見とれたり、ガイドに手を差し伸べられて沢を渡っ
 たり、モレーンの上を歩いたりして、やっとテート・デノールの肩に着きました。
 そこには、これから2日間お世話になる高山ガイドのセバスチャンが笑顔で待っていてくれました。
 「ディス小屋はオートルートで最高のロケーションに建っている」言っていたガイドの言葉通り息を呑ような
 絶景に私達は感激して、暫くの間写真タイムになりました。
 小屋の周りには黄色や白色のケシの花が咲き乱れていました。

     

    
  モレーンの上を歩く                     いつも笑顔のガイドと私達 

     
     小屋は左下(氷河はシェイロン氷河)      ケシの花

3日目 ディス小屋〜シェイロン氷河〜パ・ド・シェーブル峠〜アローラ
 今日はオートルートのハイライト部分を歩く。
 氷河とお花に囲まれた絶景に建つディス小屋に別れを告げるのは惜しい気がした。
 小屋を出るとすぐシェイロン氷河に出る。ここで全員アイゼンを着ける。
 「初めてアイゼンを着けるんだ〜」と言って喜んでいる人も居る。
 セバスチャンが氷河を点検しながら先導してくれるので、全然心配は感じなかった。
 氷河を渡るとガレ場になったが、ガイドがザイルを通してくれたので、ザイルを弛ませないように歩いた。
 まもなくシェーヴル峠下のハシゴ下に着いた。
 2段の垂直バシゴは緊張するが、ガイドが上と下でしっかり確保してしているから「絶対大丈夫」という言葉
 が心強く私達に安心感を与えて、全員スムースに峠の上に上がった。
 峠に上がった所は360度の大パノラマの絶景で、マッターホルンも見えて嬉しかった


   
    ディス小屋の前で                  シェイロン氷河の上を歩いている

   
  頼もしい二人のガイド     格好良いセバスチャン         私です(右にモンブラン・ド・シェイロン)

  シェーヴル峠の上からの大パノラマ
   
   頭だけ見える↑ ↑(尖った山)         尖った山(後方)             ↑
     ダンブランシュ   エギュイユ・ド・ラ・ツァ    マッターホルン               モンコロン


 展望を十分楽しんで下りにかかりました。
 アローラまでの道のりは結構長く感じましたが、終始モンコロンが美しい姿を見せてくれて、花を見ながら
 楽しくゆっくり下りました。  

     
  今日も青空に山の稜線がはっきり

    
  休憩の様子                          モンコロンが大きくなりアローラは近い

4日目 アローラ〜レ・コレッタ〜トーラン峠〜モワリ湖〜グリメンツ 
 ホテルからセバスチャンの車とタクシーでレ・コッターまで入る
 お世話になった高山ガイドのセバスチャンとはここでお別れです。
 トーランのコルまでの標高差1000mの登りも、美しい山々の景色と、お花の絨毯に励まされて快調に登
 りました。
 「標高差320mを1時間のピッチは立派」とガイドに褒めてもらいました。
 登りついたトーランのコルからは遠くモンブランも見え、私達は満足感に浸りました。

    

     
                                  
コルまでもうすぐです

  
 
トーランのコルにて                      下にモワリ湖が見えます

 トーランのコルからはトルコブルーに輝くモワリ湖を目指して下ります。
 途中には山上の湖オータンヌ湖が静かに佇んでいました。
 モワリ湖の回りもお花が密生していて綺麗でした。モワリ湖からタクシーでグリメンツのホテルに行った

    
   
 モワリ湖目指して下ります             オータンヌ湖は山上の楽園

    
   
下に見えるモアリー湖を目指して下ります    モアリー湖畔はお花がいっぱい

         モワリ湖畔で 
                     花の村グリメンツ

5日目 グリメンツ〜サン・リュック〜ティニューサ〜ホテル・ワイスホルン
 グリメンツからポストバスでビソワに行き、バスを乗り換えてサン・リュックまで行く。
 街中を少し歩いてケーブル乗り場に行き、ティニューサまで上がった。
 「惑星の道」と書かれたコースにはモニュメントが次々に現れたが、山の中では不似合いの感じがした。
 平坦な道を労せずして、ホテル・ワイスホルンに着いた。
 このホテルはスイスで一番古い山岳ホテルということだが、本当に階段も石で作られ、部屋のドアは隙間
 が多く、全てに時代を感じさせるホテルだった。


   
 毎日歩き始めと終りは体操した              まず、惑星の周りを一周する

    
     モニュメント


     
  ホテル・ワイスホルンに着きました            ホテルの前でランチが美味しかった

 ホテルの前庭で美味しいランチをいただいて、午後はツーノ湖までハイキングをした。
  ツーノ湖は誰も居ないひっそりとした湖で、ガイドが「もしかしたらこの湖には、今まで日本人は誰も来なか
 ったかも知れないよ」と言ったので、来て良かったと嬉しく思った。


    
  
身軽でハイキング                    ツーノ湖とツーノ山

    
     この広い野原いっぱい♪♪〜            咲く花に〜♪♪

      
  ホテルのレストランで打ち合わせをする亜津美さん    ホテルでのディナー      

6日目 ホテル・ワイスホルン〜サン・リュック〜チナール〜ソルボア展望台〜プチムンテ小屋
 ホテル・ワイスホルンから、沢沿いのコースでサン・リュックへ下った。
 サン・リュックからポストバスでビソワに行き、バスを乗り換えてチナールまで行った。
 ロープウェイでソルボア展望台に上がり、眺めの良いレストランで昼食をしてから、プチムンテ小屋向かっ
 て歩き出した  


    
   ホテル・ワイスホルンの前で記念撮影       ホテル前からの眺め(ワイスホルン)

     
   緩やかな道を下る                  サン・リュックの街も趣がある

 プチムンテ小屋までは鎖場やガレ場があり、また雪渓をトラバースする所もあったが、難なく通過で きた。 
  小屋までなかなか着かなかったが、左手に見える山々が綺麗なので、飽きる事がなかった。

           
                 ソルボア展望台にて 

     
       
↑ビスホルン    ↑ヴァイスホルン    チナールロートホルン↑   ベッソ↑    ↑オーバーガーベルホルン

      
 
   ベッソに続く山々

    
   休憩は思い思いに                ガレ場の標識

     
    エーデルワイスが                   雪渓のトラバース

    
  鎖を握って慎重に                     やっと見えたプチムンテ小屋

7日目 プチムンテ小屋〜チナール〜ツェルマット
 いつものように小屋を8時に出発、昨日は上の道を歩いて小屋に行ったが、今日は下の穏やかなをチナ
 ールに下って行った。
 チナールの街に10時頃着いたので、街を散策したり買い物をしたりしてから、ホテルの庭でランチを取り、
 チャーターバスでツェルマットに向かった。

    
  小屋の前からの眺め(山はグラン・コルニエ)        小屋の窓も素敵に飾られて

    
    ベッソを背にパチリ                  牛さんものんびりしていますね

    
    もうしぐフィナーレの足取り              ホテル・ベッソで打ち上げの昼食

 無事に「オートルートトレック」は終り、このツアーを作った私の肩の荷が下りました。
 これから仲間はツェルマットに3泊して日本に帰り、私達はその後3週間スイスに滞在して帰った。

 今回素晴らしいハイキングになったのは、私達のレベルに合った「オートルートトレック」を企画して
 下さったアルプスプランニングジャポンの神田美智子さんと、いつも明るく細心の気配りを持ってガ
 イドして下さった亜津美さんとセバスチャンのお蔭だと、心からお礼と感謝を申しあげます。
 夢のような「オートルートトレック」でした。
                    
       
                                                              
                          
    
2006年スイスの旅日程

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