トゥルトマン・ヒュッテを訪ねて
マッター谷の西側にある小さな谷トゥルトマン谷へは、交通が不便なので、その谷奥にある
スイス山岳会の山小屋トゥルトマン・ヒュッテへ行くのは無理と思い込んでいたが、交通の便を、
よくよく調べてみたら、日帰りで行けそうだと分かり行ってみる事にした

フィスプから電車でロイク駅に行き下車し、駅前から出ているバスに乗ります (491系統)

          
          トゥルトマン(628m)ロープウェイ乗り場でバスを降ります。普通の家みたいです。

          
          6人乗りの小さなロープウェイです。オーバーエムス(1336m)まで上がっています

          
          ロープウェイの中から トゥルトマン集落を見ています
          ローヌ川の対岸、ずっと奥に見えるのはロイカーバードだと思います


          
          オーバーエムス(1336m)のロープウェイ駅から小型バスに乗ります

 バスはトゥルトマン川沿いを走って行くのですが、生憎濃霧で景色は全く見えませんでした

          
          終点グルーベン(1818m)に着いた頃には青空も一部見えてきました
          ホテル・シュワルツホルンは、この地唯一のホテルです


          
          私達が向かうトゥルトマン・ヒュッテまでは3時間10分とあります(最短のコースの場合)

グルーベンの集落を抜けてトゥルトマン川を左岸に渡り、数軒が山裾に寄り添うように建っているブリョマットの集落を通り、また右岸にでます
          
          簡易舗装された自動車道を谷奥に向かって行きます

             
          フォルダース・ゼーントウム(1901m)に着きました(自動車道はここまで)
          トゥルトマン・ヒュッテへのコースが二つに分かれますが、私達は右岸の中腹を行くコース

          
          樹林の中の急登になりました

          
          ワンピッチで開けた所にでました。
          真っ白いビスホルン(4153m)が美しく、トゥルトマン氷河の氷爆が見えます


          
          頭上にヴァリス州旗が見えます。何があるのだろう?

ヴァリス州旗がたっていた所は絶好の休憩ポイントでした
          
          立派な十字架が立つ、ホルスタイ(2222m)に着きました。
          素敵な建物はレストランではないし、酪農小屋ではないし個人の別荘なのかな?


          
          可愛い礼拝堂があり中に入らせていただきました

ここでも暫く休憩して、これから急な登りです
          
          左手にベルナーオーバーラントの山並み、右前方にトゥルトマン氷河を見ながら登りです

          
          15分の登りで中間道の分岐(2348m)に出ました。右にコースをとります。

          
          右下にダム湖、正面にトゥルトマン氷河を見ながら、ほぼ水平の道を歩きます

  
 岩壁の脇を通るとますます氷河が近づいてきます         崖の上に目指すヒュッテが見えます

   
 ダム湖との分岐(2281m)です        レ・ディアブロン(3609m)に雲の動きが激しい一日でした

          
          ワイヤーが掛かった岩稜コースが一部ありました

          
          モレーンが刃物のようです。あの上は歩けるのかな?興味津々です。

          
          ビスホルン(4153m)とシュティーアベルク(3507m)、ブルネック氷河、小屋はもう直ぐです。

          
          とうとう秘境の山小屋トゥルトマン・ヒュッテ(2519m)に着きました。

          
          小屋の外で寛ぐ人達はクライマーが多いように見受けました
          ビスホルンとかワイスホルンに登るのだと思います


  
 木の香りも新しい明るく綺麗なスイス山岳会の山小屋です

          
          何はさておき先ずビール、頑張って来た甲斐がある至福のビールです

          
          ビスホルンはブルネック氷河とトゥルトマン氷河に囲まれていると言った感じです
          手前の黒い山はアドラーフリェ(2913m)です。私達でも行ける様な感じです。


          
          ヒュッテの後ろに回ってみたら、バルムホルンに雲がとれて綺麗に見えました

          
          ブルネック氷河の奥に見えるピークはブルネックホルン(3834m)

ヒュッテの周辺は背の低いエーデルワイスが丘一面に咲いていました
    
  厳しい環境故え大きくならないのか、種類なのか私は分かりませんが、岩陰に咲くエーデルワイスでは
  なくて、草原に咲くエーデルワイスです


ゆっくり休み下りにかかります
          
          帰りはダイレクトにダム湖を目指して下って行きました。

          
          ダム湖のアーチの向こうに、往きには雲が掛かっていたベルナーオバーラントの山が
          綺麗に見えました。写真左からドルデンホルン、ホッケンホルン、ブリュムリスアルプ


          
          ダム湖に流れているトゥルトマン氷河

          
          振り返るとトゥルトマン・ヒュッテがちょこんと見えて嬉しかった

          
          往きに見た対岸の谷道を私達は歩きましたが、登って中腹のコースへ行った人もいました

          
          往きは車道を歩きましたが、帰りは川の淵を歩くコースをとりました

          
          ゴールのグルーベンが近づきホテル・シュワルツホルンが大きく見えてきました

          
          私達はこのホテルに泊まらないコースで「オートルート」を歩いたが「泊まるコースを
          歩きたかったなあ(難易度高い)」としみじみ思いました。


ホテル前から小型バスに乗って、オーバーエムスまで行きロープウエイに乗りました
          
          ロープウェイから見る素敵な集落はエルギッシュだと思います
          もう山歩きは出来なくなった時(もう直ぐ)、このような集落を歩いてみたいと思いました


ロープウェイのトゥルトマン駅からバスの方法もあるが、歩いてトゥルトマン駅に向かい、電車に乗ってフィスプに戻りました。超有名な山が見えるのでもなく、人気のコースでもないが、常にドキドキ感を持って歩けた充実したハイキングでした             


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